【小狐丸】夢のお告げと狐の相槌!?
ある時、一条天皇は夢で「三条小鍛冶宗近に守り刀を打たせよ」というお告げを受け、さっそくそれを宗近に命じました。 けれど、勅命を受けた当の宗近は国家鎮護の太刀を打つという大仕事を前に「その刀の相槌を打つに足る弟子が、自分にはいない」と悩み、三条の相槌稲荷神社に大願成就を祈願します。 すると、宗近の前に不思議な童子が現れて……
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ある時、一条天皇は夢で「三条小鍛冶宗近に守り刀を打たせよ」というお告げを受け、さっそくそれを宗近に命じました。 けれど、勅命を受けた当の宗近は国家鎮護の太刀を打つという大仕事を前に「その刀の相槌を打つに足る弟子が、自分にはいない」と悩み、三条の相槌稲荷神社に大願成就を祈願します。 すると、宗近の前に不思議な童子が現れて……
石切丸と呼ばれる刀は、歴史上複数本あります。 そのうちのひとつが、「頼光四天王」のひとり碓井貞光(うすいさだみつ)が、主君の源頼光らと共に酒呑童子を退治した際に用いたという石切丸です。
三日月宗近は、平安時代の中でも特に穏やかで長閑な時代とされる平安中期に、三条小鍛冶宗近によって作られました。 一条天皇のもと、紫式部や清少納言らによる平安女流文学が花開いたのもこの頃です。 三日月宗近の優美な姿は、こうした時代背景が反映されているのかもしれません。